まさみ眼科クリニック

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眼科・日帰り白内障手術・ボトックス注射

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中心性漿液性脈絡網膜症(ちゅうしんせいしょうえきせいみゃくらくもうまくしょう)とは?

外からの光が目に入り、目の奥に広がる網膜に当たって脳に伝えられることで、人はものを見ることができます。
このとき、網膜はカメラでいうところの「フィルム」の役割を果たしますが、
網膜の中でも視力に大きく影響するのが網膜の中心にある「黄斑」(おうはん)です。

この黄斑部分に、通常は漏れることのない水分(漿液)が漏れ出して溜まってしまう状態を
「中心性漿液性脈絡網膜症」と言います。「ちゅうしんせいしょうえきせいみゃくらくもうまくしょう」と
読みます。
黄斑に水が溜まり、水ぶくれ状態になるため、ものを正常に見ることができなくなる病気です。

 

症状

このような症状はありませんか?

□ 視力が低下する □ 中心が暗く見える □ ものが歪んで見える
□ ものが小さく見える □ 実際の色と違って見える □ 軽い遠視になる

当てはまるものがある場合、中心性漿液性脈絡網膜症の可能性があります。

これらの症状は主に「片目だけ」にあらわれます。
片目の見えにくさはもう片方の目がカバーしてしまうため、症状に気付きにくいので注意が必要です。
また、視力の低下はなく、ものの見え方だけがおかしいといった場合ですと、
単なる「疲れ目」だと思い込んでしまうこともあるでしょう。
ほんの少しの違和感でも眼科医に相談することが肝心です。

また、しばらくして反対の目に症状があらわれることもありますし、再発も多くみられる病気です。

 

中心性漿液性脈絡網膜症セルフチェック

上記の図を約30センチメートルほど離し、中央の白い点を片目で見つめてみましょう。
格子の線がゆがんで見えたり、見えないマス目がある場合、
中心性漿液性脈絡網膜症や加齢黄斑変性の可能性があります。すぐに当院へご相談ください。

加齢黄斑変性と間違えやすい!

中心性漿液性脈絡網膜症は同じ黄斑の病気である「加齢黄斑変性」と症状がよく似ています。
しかし、治療法はまったく異なりますので、きちんと医師の診断を受けて早期に適切な治療を始めましょう。

さらに、中心性漿液性脈絡網膜症になったことがある方は加齢黄斑変性になりやすいと考えられています。
再発したと思ったら、加齢黄斑変性になっていたということもあります。
気になることがあれば、当院にご相談ください。

 

こんな人は注意!

●20~50歳の方
●男性の方
●過労、睡眠不足、ストレス過多のとき

つまり「働きざかりの男性」に多いと言えます。男性は女性の3倍の確率で発症すると言われています。
仕事で頑張って無理をしたときなど要注意です!

忙しいと眼科を受診したり、ストレス解消のために身体を休めたりすることはなかなか難しいかもしれません。
しかし、視力の悪化を防ぐためにも、目の状態を軽視せず気になることがあればすぐに受診をしてください。

 

治療法

中心性漿液性脈絡網膜症は1~3ヶ月程度で自然に治る病気と考えられていますが、
再発を繰り返す中で視力が低下したままになる可能性もありますので、
医師の診断を受けて適切な治療を受けましょう。

以下のような治療法が考えられます。

薬物治療

末梢循環改善薬、蛋白分解酵素、ビタミン剤などの内服薬で治療して経過を診ていきます。

レーザー光凝固術

網膜の水が漏れ出している部分に軽いレーザー光を照射して、細胞をかためる治療法です。
かためることによって漏れ出した水分が吸収されるため、症状が改善していきます。
ただし、水が漏れ出している部分が中心窩(ちゅうしんか)と呼ばれる視力が鋭敏な箇所に重なっているなどの
理由からレーザー光凝固術ができない患者さんもいます。

治療法に関して詳しく知りたい方は医師にご相談ください。